魔法少女将棋空間

将棋が勝てない、けど頑張る

【対四間飛車】居飛車穴熊がめちゃくちゃ有能な理由

こんにちは。将棋空間です。

 

今日はめちゃ穴熊らしい棋譜が生まれたので共有したいと思います。美濃対穴熊の超基本的仕掛け、みたいな手筋だったのでブログに載せておくことで体系化したい、というのもあります。では。

 

局面A


居飛車穴熊に囲って、振り飛車が65歩と突っかけてきた局面です。

実はここで一気にリードを奪う手があります。

 

余談、というかソフト的にも穴熊は非常に評価されている囲いでして、組み上った時点で評価値は300点ほど居飛車に振れています。

だからこそ振り飛車は71玉型のまま速攻を狙ったり、ミレニアムなどに囲ったりするわけです。今回のお相手は早々に82玉と形を決めたので、こちらも自然に穴熊に組むことができました。この辺の穴熊を巡る攻防は結構面白いのですが、紙幅のため割愛。

 

さて、答えは35歩です。

前手の65歩が指し過ぎでこのカウンターが非常に厳しいです。

代えて84歩や45歩なら穏やかですが、どちらも68銀と松尾流穴熊を見せて居飛車よしになります。

 

35同歩に38飛車が機敏な一手で(自分の指し手をそう表現するのは恥ずかしいですね。まあ分かりやすく、直感的で、頻出する表現なので使いますが)

本譜は△24歩▲35飛△25歩▲37桂△26歩と進みました。桂馬も捌けそうで居飛車がはっきり有利ですね。

局面B

あと一押しで優勢になりそうな局面ですが、さて、どうするべきか。ここで私は77飛成としました。同桂に34歩の読みです。

 

が、しかし。これは悪手で有利が一気に吹き飛んでしましました。

 

具体的には34歩に38飛が読み抜けです。ただで穴熊の金を渡すわけにはいかないので79金とするよりないのですが、37飛成とされて、33歩成には同龍とされてしまいます。

正解は68銀と引き締めてから27歩成に25桂と跳ねる手で、51角には65歩がぴったりの一着です。68銀にはあらかじめ桂馬の利きから逃げておくという意味もあるのですね。美しい。流石は水匠4改。

 

本譜はは34歩に45桂としたため有利が拡大しましたが、ここまでうまく指せていても、悪手一発で趨勢の針が戻ってしまうのだから将棋は怖いものです。

実際、33飛成とされた局面はまだ互角なのですが、龍を作られていて、分かりやすい攻めがないことを考えると振り飛車の方が指しやすそうな局面であります。

 

今回はこんなところで失礼致します。

飛車と歩だけの軽い突き捨てだけで手が出来てしまうのだからどこに仕掛けのタイミングがあるか分かりません。

特に穴熊に囲ってからは、突き捨て一本で案外手になってしまうものです。

 

他にも知りたい変化等、ございましたら、コメントをお願いします。

出来る限り頑張ります。(主に水匠が)

 

雑記

今日は唐揚げを買ってきました。作った方が安くたくさん食べられるのですが、調理が面倒くさいですし、なにより私はもう高校生のような胃袋ではない、というのが悲しい現実ですね。